興津川大会と狩野川の解禁
5月24日は興津川で全日本伝統鮎毛鉤釣り大会が開催された。
主催は「日本鮎毛バリ釣り団体協議会」と「(財)北播磨地場産業開発機構」。
兵庫県の播州釣針協同組合から勝岡由紀雄氏、藤原一次氏、横山優氏、横山禧一氏の4名の伝統工芸士がお見えになった。
そして事務局長の時政氏が挨拶。
表彰式は正午から。
20年ものこの伝統の大会では最低の貧果。
それでも19歳の青年が二位に食い込み花を添えてくれた。
当日の当りバリは、「山桜」「国竜」「黒髪」、そして「新サキ」などの新サキ系。
貧果の原因
- 水温が早朝14度、そして昼間でも15度と低水温のためである。
この様な状態だと魚は30センチ程度の浅場に散っている。
そのためドブ釣りのポイントの深場には魚はいない。 - 大半が10センチ前後の天然アユしか当らなかったことは、放流がうまく機能しなかったことと考えられる。
この件は興津川漁協は反省し何らかの対策を考えなくてはならないであろう。
狩野川の解禁は5月23日。
東京を午前2時出発。早朝4時に宮田橋に到着。
先着一人いたが、とにかく自分達の釣り座を確保する。
まず「赤熊スルスミ」に当ってきたのは13.5センチ。
最初は皆が手前の岸寄りを攻める。早朝水温17度と好条件に一安心。
そして15センチ級が絞り込むとアユ解禁を迎えたという実感がする。
7時頃になるとヘチ寄りより川の中央へサオを出すと、仲間も17センチ級の良型がサオを絞る。私も「田端美人」に良型がヒットする。
一列にサオを出している15名程のファンはもうお祭り気分で興奮。
10時を廻った頃には水温も20度と上昇し、魚も一斉にハネる。
対岸の深場に「黒髪」でサオを入れると入れ食い。
正午の納竿まで19.5センチ3尾を追釣。
30尾台で、仲間二人もそれ以上の釣果で満足して帰路につく。