今年のドブ釣りを顧みて
解禁当初は5月の狩野川2回釣行。6月1日は那珂川へ毎年30年は通っている。そして鬼怒川は全国大会。播州の毛バリ巻き士である伝統工芸士四名も参加。生産者と消費者の楽しい会となった。
また、近辺の相模川もその合間をみて出漁したが、前期はこれといった釣果には恵まれなかった。
7月を迎えると期待通りの大釣りが。7月1日解禁の青森・赤石川では作家の夢枕獏氏、そして徳間書店の平野社長も新幹線でやって来て、第一堰堤に入川。
まず渕のカケ上りの浅場を攻めると面白い様に当ってくる。私は清水元南郷に、獏さん達は八ッ橋荒巻青角にヒットした。型も15~18センチと揃っているので引き味も良い感じ。
翌日、翌々日も早朝から午前11時までには各自30尾台、40尾台そして50尾台と満足して帰京した。
7月中旬には東京の会の仲間と合流し、赤石川の第一堰堤を攻めた。
彼等が10時頃宿へ帰った後、私一人だけで、左岸で上バリの新光夕映に入れ食い。
しかも19センチ級で引き味はすばらしい!
手元に寄らないので、頭を水面から出して魚に一呼吸空気を吸わせる。そうすると魚の引きは弱まって、玉網に入れることができる術を覚えた。
右岸寄りの渕を攻めると今度は20センチ級の大物の入れ食いに我を忘れて闘ったと言ってよいだろう。盛期で20センチ、しかも天然アユの引き味は本当に感激した。
夜になると激しい雨。
翌朝の赤石川は茶褐色に濁っていた。朝食後、中澤渕のカケ上りの淀みにサオを入れると、一発で18センチ級赤ライオンキララに当った。
仲間にも赤ライオンを使わせると一斉にサオが立つ。流れのある所は型は小さく、岸部のトロ場には大物が当った。
雨後の濁り水は魚が本流から岸部の浅瀬に移動するので、そこをねらうと濁り水は俄然チャンスタイムとなる。こんな時、流木などに毛バリが引っ掛ってロスするので、赤ライオンはいつも5本持参している。
アブが出る8月の赤石川は休んで、9月に出漁したが少し期待はずれに終った。
そんなこんなで、毎年赤石川の解禁の7月も楽しみに組んでいる。
そして今年の落ち鮎の頃は北陸で十分楽しむことが出来た。
それはまた飲みながらゆっくり話したい。