2015 秋 赤石川
9月はじめ、父と2人、再び赤石川へ向かいました。
空港からレンタカーで走る道の脇には黄金色の稲が揺れています。
7月解禁時には、夢枕獏さんと暗くなるまで楽しんだなぁ、あの夏からもう2ケ月が過ぎ去ったなんて….と思いを馳せ、ちょっぴりせつなくなっていると助手席の父から「もっとスピードをだせ!」という声が…。
お昼は鰺ヶ沢のいつものお店で、海鮮丼を満喫していると、地元の中畑さんから電話があって、「はやくおいで~」っと。「はい、はい!」っと、急いでポイントへ向かうと浅瀬のポイントで、中畑さんたちのビクにはすでに数匹の大きい鮎が見えます。
1時間ちょっとで父とわたしで4匹の釣果。
鮎の顔を拝めただけで充分満足の初日でした。
翌日は雨の一日。
熊の湯前で竿を伸ばすも、かかるのはウグイばかり…。
そして土曜日は、父の大好きな第一堰堤へ。
興奮気味に、「紀子、毛ばりは新光夕映がいいよ」と親切に教えてくれますが、やっぱり自分の毛バリ「香紀」のまま竿をのばします。くやしいかな、父は立て続けに当たりがあって忙しそう。
よそ見していると、わたしにもガーンっとアタリが。
「き、きた!」「で、でかい!」と声が漏れ、これは、25センチか!?と心臓が高鳴って、慎重に竿を縮めるとなんだか途中で竿が軽くなり、嫌な予感が….
やはりばらしてしまい鮎の姿はどこにも見えず…。
あ~25センチが…と落ち込みながらも竿を伸ばすと、また強い引きが!
今度は少し小さいけど、強烈な引き!
今度こそ落ち着いて、鮎の動きが鈍ったところで、竿を縮め、無事鮎をタモへ納めると、赤石川の美しい20センチ弱の鮎が!
岸へ戻り、自分で釣った鮎と対峙して感慨に浸っていました。
父は一人、黙々と、大きい鮎の引きに舌舐めづり。
そんなこんなで朝7時から11時まで十分楽しんだ私たち親子でした。
7月の解禁時から楽しんだ赤石川。
白神山地の冷たい風を頬に感じながら、空港へと向かいました。