【焼き方について】
踊り串で焼く
踊り串やのぼり串の打ち方や飾り塩の振り方には調理人それぞれ個性があって、美しく盛り付けられた塩焼きを眺めているだけでよだれが出てきます。
この塩焼きには蓼酢が添えてあります。
アユ料理の代表格といえば、言わずと知れた「塩焼き」です。
和食料理店でいただく塩焼きには踊り串とかのぼり串と呼ぶ串が打たれ、ヒレに施した化粧塩とともに、清流を泳ぐアユの姿が表現されています。
また、高級料亭ではさわやかな苦味がよく合う蓼酢(たです)が添えられることもあります。
しかしながら踊り串の打ち方は慣れないとなかなか難しく、また、一般家庭には“遠火の強火”の火加減で香ばしく焼き上げる専用の焼き台もありません。
この項目で紹介している本職が仕上げた塩焼きは目の保養にとどめ、機会を見て、アユ料理を得意にしている和食店で舌鼓を打ってみてください。
各部のヒレが化粧塩によってピ〜ンと張られ、清流で泳いでいるようなアユの躍動感があります。
作り方
家庭で焼く
アユの躍動感は乏しいですが、電子レンジオーブンの自動レシピで手間入らずながら、こんがりとした焼き色は美味しそう。
アユの毛バリ釣りファン皆さんが、家庭でも美味しくいただける実用的な塩焼きの方法を教えましょう。
一般的な焼き方は焼き網を乗せた直火焼きか、ガスコンロ付属の焼き魚器を利用していると思います。
しかし、ガスコンロ周りは焦げや脂などで汚れ放題ですから、家人は嫌がるのが大きな欠点です。
ここで推薦したいのは最新式の電子レンジオーブンを活用した自動調理レシピの塩焼きです。
何の手間もなくボタン一つで、美味しそうなアユの塩焼きに仕上がりますからお試しあれ!
作り方
アウトドアで焼く
青々としたやぶ笹の器に盛り込んで、野趣たっぷりに頭からがぶりと!
陶器製の「串焼き器」で焼き上げたアユの塩焼きはプロ顔負けの極上の味。
これは庭先に設置したドラム缶製の自製アユ焼き器。塩焼きはもちろんのこと、シーズン終盤には落ちアユを素焼きにして保存し、正月用の甘露煮を楽しむファンもいる。
主にアユの塩焼きを目的とした陶器製などの「串焼き器」が市販されています。
河原に運んで野趣たっぷりに味わってもいいですし、自宅に釣り仲間を集めて庭先でアユの塩焼くパーティを開くのも楽しいものです。
炭や練炭の遠火効果によってアユから余分な水分が滴り落ちるとともに、上品な脂が身全体を包み込み、ホクホクとして豊潤な塩焼きに仕上げることができます。